上記の、P、V、Q、F、Gが、5要素です。
P:平均売価
V:変動費単価
Q:販売数量
F:固定費
G:利益
また、P−V=M(付加価値単価)とします。このMは5要素には入りませんが、いわば5要素の補欠選手の働きをします。
これらの5つの要素が、事業の状況によって変化すると、会社の経営は良化したり、悪化したりするのです。
この5要素をどう変えていくか、そのために何をすべきかを意思決定し、実行していくことが経営の中心といえます。
この要素法で考える点が、戦略MQ会計特長であり、これによって、科学的でしかも誰にでもわかる会計が実現したのです。
こんな単純なことが経営に役に立つのか?という疑問を持たれる方もみえるかもしれません。
しかし、「単純こそ最高の知性」なのです。
100人のうち1人だけが分かるものより、100人のうち80人が分かるものの方が遥かに優れているのです。
また、「細かいことは悪いこと」でもあります。
重箱の隅をつつくような考え方では、全体がつかめません。全体がつかめないとかえって間違った判断をする可能性も高くなります。
マクロに経営の現状をつかむことが大切なのです。マクロにつかんで早めに手を打つ、というのが経営者が身に付けるべき考え方なのです。
(参考:西順一郎「人事屋が書いた経理の本2」ソーテック社)